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2009.02.10

Google Earth 5.0のバルーンでiflameを試す

一つ前の記事で、5.0でのバルーンのHTMLが非常に進化したことを書きました。その中でこのブログのトップページのソースをそのままバルーンにコピーして、一部Javascriptが動かないところもあったと書きましたが、訂正します。
iflameを試したところ、Flickrのブログパーツ以外はブラウザで見ている時と同じように、きちんとページ内の目次やカレンダーも表示されました。

そこで試しに右サイドバーにリンクしている自作の「ジオコーディングできるページ」をiflameでGoogle Earth上に表示してみたところ、下の図のようにバルーン内でジオコーディングすることもできました。

ちょっと面白いので、実はコピーボタンをつけて緯度経度がクリップボードに送れたらGoogle Earthの検索でそのまま使うのに便利そうだと思ったのですが、セキュリティの問題もあって、クリップボードの操作はIE上でしか動かないようです。調べてみた範囲では、Javascriptでなく、Flashを使う方法もあるようですが、そのサンプルページもGoogle Earth上ではうまく動かないので、あきらめました。
もっとも、バルーン内でジオコーディングしてもGoogle Earthが連携して飛んでくれるわけでもないので、あえてGoogle Earth上で表示するメリットはないのですが、こういうことが可能になったことで、Google Earth上で便利なコンテンツがいろいろ出るといいですね。

このバルーンの作成はとても簡単で、適当なプレイスマークのプロパティを開いて、「説明」の欄に

<iframe src="http://www.rabbit-express.com/ag2kml/coder2.html" height="400" width="600">
</iframe>

と書き込むだけ。これで下の図のようなバルーンが表示されるはずです。

090210

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2009.02.04

Google Earth 5.0

Google Earthがメジャーバージョンアップして Google Earth 5.0 になりましたね!
今回は盛りだくさんの機能追加です。

海洋のコンテンツの追加
ちょっと前から海洋部分の描写が変わって、海底の様子がわかりやすくなっていましたが、今回なんと海にもぐれるんですね!
Google Earth 5.0で新しい目印をつけると、目印を設定するプロパティ画面の「標高」に「海底に固定」「海底に相対」の指定ができるようになり、海中に目印をおくことができるようになっています。
左サイドバーの「海」のレイヤーコンテンツも充実していていますが、特に「海」のレイヤーの中の「生物を追跡」がおもしろいですねー。「生物を追跡」にチェックを入れると魚のアイコンが現われます。そのアイコンをクリックして表示されるバルーンの中の再生ボタンをクリックすると、サメや鯨の泳いだとおりに海中をすすんでいくことができます。これで海底まで高解像度になった日にはバーチャルでダイビングできちゃいますね。

過去のイメージを表示可能
メニューの表示から、「過去のイメージ」にチェックを入れると、画面右上にスライダーが現れ、過去の衛星写真をさかのぼってみることができるようになりました。都市部など近年の変化の激しいところなどを見てみると面白そうです。

火星を見る
前バージョンで追加されたSkyに加えて「火星」に切り替えることができるようになりました。

「ツアー」の作成
以前もパスを作成してツアーをする事は出来ましたが、今回は画面を録画するかのようにGoogle Earth上の移動をそのままツアーとして保存することができるようになりました。
以前のパスツアーやフォルダ内アイテムのツアーでは高度やスピードは各人のGoogle Earthの設定に依存するので、全く同じツアーを再現するのは難しかったのですが、今回のこの機能を使えば、パスを最適の設定でツアーさせたものを「ツアー」として保存でき、他の環境でも同じ「ツアー」を再現できるというわけです。もちろんパスに限らずプレイスマーク間の移動でもGoogle Earthを直接動かすのも保存できるので、とても有用性の高い機能だと思います。上記の海中遊泳もこの機能で作成されてますね。

バルーン内のHTMLの進化
これまでバルーンで使えるHTMLタグが限られていましたが、スタイルシートやJavaScriptなど対応状況がものすごく改善された様子です。
試しにこのブログのトップページのソースをコピーしてそのまま目印の説明欄にコピーする、という無謀なことをしてみましたが、驚くべき再現性でした。外部のスタイルシートはきちんと読んでいるし、右サイドバーの下の方の検索欄も機能していました。ただし、組み込んでいる目次やカレンダー、Flickrのブログパーツのスクリプトは動きませんでした。とはいえ、これまでは古いHTMLタグのみの対応だったバルーンの進化にはびっくりです。

いろいろな機能の追加に伴って、KMLのタグも<gx:altitudeMode>など<gx:********>というGE独自の拡張機能的なタグがかなり増えているようです。
その他微妙にナビゲーションの操作が変化したような。

面白い機能満載の新バージョンですが、リリース直後のバージョンということで、少々気になることも。

一つには、バルーンのスタイルを指定するタグの<BalloonStyle>ですが、ここで<textColor>と<bgColor>を指定すると、背景色が周囲のみ有効で、コンテンツ部分の背景が白く抜けてしまうこと。<textColor>を指定せず、<bgColor>のみ指定の場合は、きちんとバルーン全体に背景色が反映されます。

090204_1  090204_2

その他、Earthから火星に切り替えた時に、保留フォルダにアイテムがあっても保存のダイアログが出ず、クリアされてしまうこと。

いずれにしても、細かいバグは順次修正されていくでしょう。
新しい機能はどれもなかなか面白いバージョンアップでいろいろ楽しめそうです。他にはどんな機能UPがあるんでしょう。

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