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2006.08.05

フィツカラルド

1982年の西ドイツ映画「フィツカラルド
アマゾンの奥地にオペラハウスを作るという夢に全てをかけている男の狂気じみたロマンの物語。その資金繰りのためにゴムの木を求めてアマゾンをさかのぼり、ついには大きな蒸気船を山越えさせてしまうという。

Google Earthでマナウスのアマゾナス劇場を見つけてからこの映画をもう一度観たくて仕方がなかったのですが、レンタルDVDにはなく、やっとタワーレコードでも売り場になかったのを在庫から出してもらって購入。あらためて観てやっぱり面白い!
アマゾンで長期ロケというだけあって湿気と熱気のアマゾンの雰囲気がものすごい。撮影自体、事故や天候の不運、スタッフ間のトラブルなどかなりの苦行を強いられたようですが、それでも4年半という製作期間をかけて敢行した監督ヴェルナー・ヘルツォーク自身がフィツカラルドなのかも。
とにかくさらりとはしていません。あくまで力のある重い映像が迫ってくる157分の大作です。好き嫌いは分かれるかもしれませんが、物語に引き込まれるので、時間の長さは全然感じません。
クラウス・キンスキークラウディア・カルディナーレがぴったりの役どころです。クラウス・キンスキー自身かなり変わったところがあるようで、地でいけてる?
クラウディア・カルディナーレ扮するモリーはほとんどの男の方の夢のような女性でしょう。うちの誰かさんはこんな女の人が一人欲しいとつぶやいております。

クライマックスの蒸気船が山を登るソーンの圧倒的な迫力。山の斜面に止まった船を包む夕暮れ。たまらない雰囲気です。船の存在感がキンスキーをさえ圧倒し始めます。
途中にはさまる子供がらみのエピソードや、彼が過去に失敗した鉄道事業をいまだに信じて待っている「駅員」のエピソードなど結構細かいところでも良い味を出しています。首を狩ると恐れられる先住民の描き方は疑問なところもありますが、映画的には大勢の先住民がいっせいに動きを止めて沈黙し同じ方向を見つめ続けるところ、暗い中でボートのヘリに置いた手を一人ずつゆっくり降ろして隠していくところなど、いろいろな場面でかなり緊張させられこの映画の重要な役割を果たしています。
映画は思いがけない展開でエンディングを迎え、意気揚々と洒落の効いた船上オペラで幕を閉じます。映画だからこそ素晴らしい!(現実だったら私はモリーじゃないので、そんなことしてる場合か!と一喝したくなりますが。)
ゴム園も先住民の描き方もあくまで西欧的な視点ではあります。でもそういうところを観るような映画ではないかな。

余談ですが、クラウス・キンスキーが主役になるまでに、撮影の過酷さにジャック・ニコルソン・ウォーレン・オーツ・ジェーソン・ロバーツ、ミック・ジャガーほかそうそうたるメンバーが次々と降板していたようです。

マナウスのアマゾナス劇場は冒頭で主役の二人がペルーのイキトスから船で2000キロアマゾンを下ってオペラを見に来るシーンで出てきます。観客が登っていく入り口の螺旋の階段がGoogle Earthでもよくわかります。

ペルーのイキトスの町は二人が住んでいる場所です。実際のロケ地がここだったのかはわかりませんが、プレースマークをつけてある辺りにあるような水上住宅にオウムと一緒にフィツカラルドが住んでいます。

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左から映画のアマゾナス劇場、アマゾナス劇場、イキトス

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